2008年04月14日

犬のワクチン・犬の気持ち

■ワクチンの基本知識■
生まれたての子犬には生まれたときにお母さんから貰った抵抗力が残っています。この抵抗力が残っているうちは病気に感染しません。
この、お母さんがわが子のためにくれる抵抗力のことを移行抗体と言います。
この抵抗力が無くなってからワクチンを投与します。
と、いうことは生後150日以降にワクチンを打ってしまえば一回で確実に済むわけです。しかし、もしも移行抗体が60日で消えてしまっていたとしたら、そこから90日の間まったくの無防備状態になってしまいます。
そこで、子犬の安全を考えて数回に分けて打つという考えが一般的になりました。
一応、一般的には生後60日に一回目のワクチンを投与するのが多いようです。しかし、日本ペットショップ協会の基準では50日程度とここでもバラバラです。まあ、ペットショップの場合多くの子犬・子猫を扱うので移さないように早めに打っておこう、ということなのでしょうか?
さて、この一回目が移行抗体のせいでムダうちに終わったときの保険として二回目を一ヵ月後に打ちます。さらにもう一ヵ月後に一回・・・計三回ワクチンを打てば、まずは安心と言うことですね。
可愛い子には注射を・・・ということで、可愛い愛犬・愛猫を守るためにワクチンを打ちましょう、と呼びかけているようですが「ワクチンって大体なんだかよくわからない、打ったほうがいいのはわかるけど、打たなくても大したことないんでしょ?」 といった人の方が多いかと思います。
そこでまずはワクチンを必要とする病気がどんなものか表にしてみました。





■本当にワクチンは毎年必要?■
私も犬のワクチンは1年に1回、接種するものだと思ってたけれど1年に1回、ワクチンを接種することが、危険なことも有ります。
ワクチンはいいところだけではないのです。
ワクチンも薬と同様、副作用などが起きる可能性があるということをまず知っておいて貰いたいと思います。
もちろん、その副作用はそれによって防がれるであろう病気の症状からすれば軽く、だからこそワクチンを投与する価値があるわけです。
ただし、ごくまれではありますが、そのワクチンに対して投与される側が体調をくずしたりしていると、弱らせたはずの微生物が勝ってしまうことがあります。そうなると、症状が出たり、悪化したりすることがあるのです。

なぜ、1年に1回、愛犬にワクチンを接種しているのでしょうか?

今の日本の現状ではほとんどの動物病院で1年に1回のワクチン接種を勧めています
が、人間は子供のときに数回だけ接種して終わりなのに どうして、犬やその他の動物などは毎年の追加接種が必要なのでしょうか?
ちなみに、現在の日本での犬の混合ワクチンの接種率は20%くらいで、100匹いたら、80匹はワクチン接種をしていない愛犬とききました。
8割の愛犬が常に病気や伝染病にかかっているとは考えられません。

もろろん、ワクチン接種が必要ないといっているのではありません。
ワクチン接種は必要でしょう。
ただアメリカで開かれたシンポジウムでは10年も前に、「最低でも3年にごとにワクチンを接種すること」ということが決められたそうです。

気をつけたいのは愛犬の体調やアレルギーなどをよく知らないで過剰なワクチン接種によって てんかん発作・皮膚病をはじめトラブルがおこるなどを考えずに「与えていればいい」的な考えが危ないのだと思います。

ワクチン接種はホルモンバランスにも影響しますし、アレルギーを引き起すこともおおいです。
特に、発情中やその前後のメス犬・妊娠中の犬・授乳中の犬は接種を避けるほうが良いようです。






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Posted by 華 at 21:59Comments(0)犬の病気

2008年04月11日

犬のアレルギー

犬のアレルギーについて 
      
最近は犬のアレルギーが非常に多いようですね。


■アレルギーとは 
 
アレルギーのもととなるアレルゲンに対して体内の免疫機能が
異常に反応してしまう事。
このアレルゲン(異物)は犬それぞれによって違います。
例えばある特定の食物(牛・鶏・豚・卵・麦等)・ハウスダスト・カビ羽毛・タバコの煙・ウール・コットン・雑草・樹木・花粉・紫外線・皮・金属 とさまざま。
挙げればキリがないほどです。

ただアレルギーはひとつの物だけで発症することは少なく
様々な状況及び環境と重なってアレルギー反応としてでるのです。

体調及びストレスも関係してきます。

中でも一番多く見られるのが圧倒的に皮膚炎のケースが多いそうです。
(但し 食物アレルギーなどで下痢・嘔吐などの症状がでる事もあり)



■アレルギーの症状(赤く炎症になる)が出やすい体の部分
      ・目のまわりや口のまわり
      ・足の指や肉球の間
      ・脇の下や内股
      ・わき腹
      ・首周り
 

皮膚が柔らかい部分ですね。そこを掻いたり舐めたりすることにより脱毛したり変色したりさらには炎症がひどくなってしまうのです。

 
■アレルギーかどうか  
 
体を掻いているから、舐めているから 又は赤くなっているからといって必ずしも犬がアレルギーとはかぎりません。
蚊に刺されたかもしれないですし、あせもができたのかもしれません。
愛犬の様子をよく観察してみてください。
 
特に足先を舐めているのは アレルギーで痒い場合(足の間・肉球の間が赤くなっている場合は病院へ)と精神的ストレスおよび暇つぶしやくせで舐めている場合があります。

<これを見極める方法として>
犬が足を熱心に舐めているとき 飼主さんが犬の名前を呼んでみてください。
この時に
〇一瞬 顔をあげてあなたの方をみる ⇒ 精神的ストレス・ひまつぶし
〇呼ばれた事に気づかない位そのまま熱心に舐め続けている ⇒ 犬のアレルギー
 
いかがですが? アレルギーかなと思っている方は一度是非試してください。
 

■犬がアレルギーになったら 
 
愛犬がアレルギーと診断されたら 根気よく付き合うことが大切です。
犬のアレルギーは体質と深く関わっているので長期の治療が必要だからです。

<対策として>
・こまめに体を洗うこと 3日に1回がいいと言われています。
(毎回シャンプーする必要はありません。)

・アレルギー反応を起こす物から遠ざける。
食べ物の場合はあげなければいいのと首輪に使用されている皮や金属も使用しないことでアレルゲンを除去できます。
 
・ノミ、ダニの量を減らす。
アレルギー反応に多いイエダニは温度と湿度の条件があえばどこでも繁殖していきます。
湿度を下げること(40~60%以下)→ノミ・ダニの繁殖力を抑える。
週に1度は掃除機を徹底的に、完全にかける。
犬のベッド・おもちゃなどは熱湯で消毒後 完全に乾かす。
カーテン・ソファなどのほこりも吸引する。
 
・雑草・花粉をさける。
花粉が飛ぶのは早朝に多いため 午前中(特に10時前)の散歩はしない。
散歩後のブラッシングや全身をタオルで拭くなどして花粉をこまめにおとす。
空気清浄機の使用。
 

また体調によっても症状がひどくなることがありますので心と体の
健康管理にも十分注意してあげて下さい。






  


Posted by 華 at 18:10Comments(0)犬の病気